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  • 2020/09/24
  • その他

口腔カンジダ症

こんにちは。歯科衛生士の都です。

今日は口腔カンジダ症についてお話したいと思います。

 口の中には多くの細菌などの微生物が存在しています。口の常在菌の一つにカンジダ菌という真菌(カビ)があり、この菌は口の中で異常に増えることがあり、口腔カンジダ症を発症することがあります。症状としては口の中にぬぐい取れる白斑を認め、軽度の場合は無症状で経過します。悪化すると、潰瘍や赤みがでてきて粘膜や舌の痛み、味覚異常、口角炎などを引き起こします。また、口腔カンジダ症はその菌を含んだ唾液を誤嚥すると、誤嚥性肺炎を起こすことがあり、難治化することもあります。口腔カンジダ症の原因としては口腔清掃不良、抗菌薬や免疫抑制剤の長期投与、糖尿病、口腔乾燥、免疫機能の低下などがあります。

 当医院では口腔カンジダ症が疑われるとき、必要があれば口腔内の細菌培養検査を行っています。この検査は口の粘膜を綿棒でぬぐい取るだけですのでほとんど痛みを伴わずに短時間で終了します。治療法ですが、口腔カンジダ症は必ずしも薬物治療が必要なわけではありません。軽度であれば、ご自身の口腔ケアでそのほとんどが治癒します。悪化している場合は薬物療法を行います。薬物療法は抗真菌薬を数週間内服することで改善することが多いですが、その治療中も口腔ケアは欠かせません。口腔カンジダ症治癒後はで定期的な口腔ケア(メンテナンス)を受けるようにお話しさせて頂いてます。


 口腔ケアで治癒が見込めることから、予防がとても大切です。ご自身での口腔ケアや舌磨きに加えて、定期的なケアにより口腔環境を整えておくことで発症を予防することができます。義歯の清掃不良によっても起こりますので、義歯を装着している方は義歯洗浄剤を使用し、義歯もきれいにしておくことも大切です。また、口腔乾燥には保湿剤の使用も有効です。手術や化学療法、放射線治療予定の患者様は、術前から口腔管理を行うことによりその症状を軽くすることができます。


 難治性の口腔カンジダ症の中には口内炎の塗布薬が原因となっていることもしばしばあります。口腔カンジダ症が原因の口内炎に、口内炎の薬を塗布し続けると悪化することがあります。口内炎の薬を数日間塗布しても改善しないなど、治らない口内炎や舌の痛みがある場合はなるべく早く受診されてください。



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