新型コロナウイルスの感染症と重症化を予防するお口のケア
2021-03-22
歯科衛生士の藤内です。
出産の為に離職し五年ぶりに復帰しました。
また、新たな気持ちでがんばります❕❕
今日は新型コロナウイルスと口腔内のお話をしようとおもいます。
新型コロナウイルスの感染予防として、マスクの着用や手洗い等とならんでうがいも推奨されているのは、ご存知の事と思いますが。口の中を清潔に保つ事は、新型コロナウイルスなどの感染予防になる事は、既に周知の事実なのですが、実際のところ、お口の中を清潔に保つ目的は、ウイルスの感染予防だけではありません。実は、口の中を清潔にして歯周病や虫歯などがいない健康な状態に保つ事は、新型コロナウイルスに感染した場合でも重症化を抑えられる可能性が高くなるのです。
今まで、口の中の口腔ケアとウイルスの感染症の関係については、大学などの研究機関で多くの調査が行われ、歯周病や虫歯などの口腔疾患があり、口の中の細菌が多い人は、インフルエンザウイルスに感染しやすく、重症化しやすいことが数多く報告されてきました。
例えば、2019年の日本大学歯学部の研究結果からは、口の中口腔ケアで歯周病菌が減るとインフルエンザウイルスの感染率が低下するというわかっています。
口の中に歯周病菌が増え、プロテアーゼが口の中の粘膜を破壊していきます。口の中の粘膜はウイルスが最初の防護壁になるため、プロテアーゼで粘膜が破壊されてしまうと、ウイルスが容易に吸着し体内に侵入しやすくなってしまうのです。
つまり少量のウイルスでも感染してしまうのです。
実際、高齢者に対して歯科衛生士が口腔ケアを行った結果インフルエンザウイルスの感染率が十分の一になった事を報告しています。
そうした研究結果から口の中の清掃状態がいい人は、インフルエンザウイルスに感染しにくく、同じエンベロープ構造を持つ新型コロナウイルスの感染も低くなる可能性が高いということです。
「口腔の健康は全身の健康の基盤である」という言葉があるように日々のご自身での口腔ケア、定期的歯科クリニックでの検診クリーニングはとても重要です。
スタット一同皆様の健康のお手伝いができればと存じます。
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